腱板損傷でお悩みの方へ
肩が上がらない、電車のつり革につかめない・痛い、夜中に肩が痛くなるなどの症状は腱板損傷の恐れがあります。腱板損傷は、肩関節周囲に付着している筋肉が起因して症状が起こります。
肩関節は、上腕骨(二の腕)、肩甲骨、鎖骨(首元にある骨)の3つの骨で構成されています。
上腕骨の関節部分(上腕骨頭)は、丸く頭の形をしていて、肩甲骨の関節部分(関節窩)はお皿のようなくぼんだ形をしています。上腕骨頭に対して肩甲骨の関節窩の大きさは3分の1の大きさしかありません。
その分ほかの関節と比べると可動域が広いという特徴がありますが、ほかの関節と比べて安定性はありません。そういった理由で脱臼しやすい関節でもあります。肩周りの筋肉、靭帯が関節の安定性を保持させています。
上腕骨頭を関節窩に引き寄せる重要な役割がある4つ筋肉を腱板と言います。腱板はインナーマッスルといわれる筋肉の奥深いところに付着しています。肩甲骨の前に付着している肩甲下筋、肩甲骨の後面に棘上筋、棘下筋、小円筋が付着しています。
この4つの筋肉が損傷している状態を腱板損傷といいます。